意志を持って働くこと。とても難しくて、とても楽しい。 スバル自動車部門 第3生産技術部 主査(2009年入社)

最初のきっかけは、スバル360が好きだった祖父の友人。

昔、スバル360に乗っていた祖父の友人の家で読んだスバル車の記事の内容が、強く印象に残っています。細部へのこだわり、こんなにもファンに愛される車があるんだ!私は田舎暮らしだった事もあり、小さい頃から家族旅行は専ら父の車ででかけていました。徒歩や自転車では行けないところに行けるワクワクする乗り物だったし、車から見える風景は思い出の一部になった。人生にとって掛け替えのない空間創り・時間創りを車を通して提供しているんだなぁ。それが、富士重工業に興味をもったきっかけです。まさか、地元・群馬の会社だとは知らなかったんですけどね(笑) でも、ここに入社したいと思ったのは、自分がやりたいことを提案できる風土があるから。1から10まで自分で担当できることが魅力的でした。最初に配属されたのは、生産技術部トランスミッション技術課。品質・コスト・スピードという観点で最適な生産ラインを組む仕事。現場の作業者が働きやすい環境を整えること。そのために、どんな設備が必要なのか、どのくらいのピッチタイムで流せるのか、とあらゆる角度から考え具現化していきます。しかし、配属当初、自分のあまりのできなさ加減に落ち込みました。ミッションというパーツはとにかく部品数が多い。名称も役割も何から何までわからない。金魚のフンのように先輩の後ろに付いて回ってメモをとって、それでも失敗してやりなおして、それでもわからない。ついに限界がきてしまい、言ってしまいました。「わかりません!」半年間、負けず嫌いの性格と変なプライドが邪魔をしていて、素直に言えなかったんです。でも、そこからです。仕事が楽しくなったのは。まず、話す人が増えました。品質管理、設備、購買、設計などの他部署の方々と。取引先のメーカーさんと。できない自分を認めて、人に聞いたり教えてもらったりするなかで、この仕事の面白みをようやく感じることができるようになりました。

「何かあったら、須藤さんに声かけるから」

現在の部署は、生産技術課主査 エンジン組立・予算管理を行う部署。生産技術の中でも、システム関係の業務をおこなう部署です。たとえば、生産計画を管理するシステムや、エンジンやミッションの測定値やトレーサビリティを管理するシステムづくりなど。メンバーは、産休中の方1名と私も含めて総勢5名。全員女性です。ミッションの生産技術をやっていた頃は、全体のチームワークが最優先でしたが、システムづくりとなると個人がある程度の知識がないと何もできません。まずは自分の知識を高めること。次に、内容をみんなに共有できるように、わかりやすい資料・書類をつくることがとても大事。今は解析システムを担当しています。製品の開発から解析検討する工程では、以前は現物が出来上がってきてから解析していたのですが、今後システム上でできるようにしようと。コストと工数を削減することで、全体の生産効率に貢献できます。やはり一番嬉しかったのは、最初に担当したシステムの時のこと。加工ライン内に、1日の目標生産台数、現在の進捗、どの設備でエラーが起きているのか等を表示させる画面があるのですが、このシステムを7ライン分、つまり工場ひとつ分担当したんです。右も左もわからないシステムに対して、先輩に教えて頂いたり、独学で勉強したりと奮闘しなんとか完成にこぎつけた。最終的に現場の方に「次になにかあったら、須藤さんに声かけるから」と言って頂けた。はじめてプロとして認めてもらえた気がして、嬉しかったですね。半年の努力が実った!!そんな瞬間でした。

子どもが自慢したくなるような夢のある車をつくりたい。

最近ようやく自分の意見を持つことができるようになりました。同時に、やりたいこともたくさん出てきました。以前は、右から左への伝達業務しかできなかったですが、今は「果たしてそれが必要なのか」という本質的なことや「解析ツールを使えばこんなことも可能なのでは?」という具体的なアイデアを考える余裕もできました。たとえば、紙での管理が多い職場には、もっとデータ化する事でみんなで共有できるようにしたい等。今後の目標に向かって、もっともっと知識量を増やす為、システム関連の資格を取ったり、研修に参加したり、努力を常にしていきたい。大きな夢はやっぱり、“子どもが自慢したくなるような夢のある車をつくりたい”。その夢に向かって私は何ができるかなといつも考えています。学生時代は材料工学を勉強していました。それ以外を知らないという自信のなさもあり、専門外の分野に飛び出すことがずっと怖かったです。でも、躓いて起き上がっている中で思わぬところに仕事の面白さを発見して、今こうして仕事にのめり込んでいる私がいる。自分でも意外に思っています。こんな話を聞いたことがあります。どんなに頑張っても自分の知識だけでは競走馬程度だ。周りからの知識や、まったく違う場所を経験する事でより大きな力となりペガサスになれるんじゃないかって。私はなりたいです。同じ馬ならペガサスに。

基本的に決まったスケジュールはなく、工場に出かけることもあれば、一日中デスクにいることもある。最近は「教育出張」に行くことも増えてきた。例えば、解析ツールを学ぶために、会社の費用で外部研修に参加するなど。資格スクールや解析ツールのメーカーに行くこともある。

PROFILE 須藤 有紀 SUTOU YUKI

スバル自動車部門  第3生産技術部

2009年入社。工学部材料工学科卒。ポリシーは、辛い時こそ楽しく。入社当時の上司に言われた言葉なのだが、一方で「ヘラヘラして悩みがなさそうだ」と言われることが小さな悩み。休日はダンスに汗を流すアクティブな一面も。

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