COMPANY 代表メッセージ

Profile
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1977年4月入社 1954年3月5日生まれ 東京都出身。
成蹊大学経済学部卒業後、富士重工業に入社。国内営業本部営業企画部長、
スバル営業本部日本地区本部営業第三部長、スバル戦略本部スバル企画室長、
戦略本部副本部長 兼 経営企画部長、執行役員、戦略本部長、常務執行役員、
スバル国内営業本部長などを経て社長に就任。

はじめに

ありがたいことに、最近いろんな方から「スバルってけっこういいね」と言っていただけるようになってきました。実は、昔は少し違ったんです。どちらかというと、車好きな人からだけ。たとえば、女性のお客様は多くなかった。女性からすると、男性向けの車というイメージだったんです。しかし、今、女性のお客様も増えてきているんです。とても嬉しいことです。いま、「スバルってけっこういいね」を、「すっごくいいね」にしていこうと全社をあげて取組んでいる最中です。それは、どういうことなのか?少し具体的にお伝えしていきたいと思います。

小さいスバルは何で勝つのか?

世界シェア1%。私たちは、自動車業界の中では、もっとも小さい部類の会社です。規模が小さい会社には、それなりの戦い方があります。まず、規模が勝敗を決める戦いには参戦できないということ。何で勝つのかという戦略がとても重要になります。そこで、私たちの議論がはじまりました。戦略の中心に据えるべきものは何かと。ちょうど環境に関するニーズが高まっていた頃でしたから、当然言いたくなるのは、「環境性能ナンバーワン」ということ。人類初のハイブリッド、人類初の燃料電池車をつくってみたいと。でも、言えない。なぜなら、その分野は巨額の投資を必要とするジャンル。規模の小さな私たちに勝ち目がないことは明白でした。

自分の強みは、自分ではなかなかわからない

私たちは悩みました。スバルの個性は何なのかと。しかし、スバルが60年間存続できているということは、何かあるはずだ。私たちを支持してくださる方がいらっしゃるわけですから。突き詰めて考えていくと、結局一つの観点に行き着くわけです。それは「富士重工業とはなんぞや」ということでした。何を大事にしてきた会社で、長所と短所はなんですかと。

飛行機メーカーのオリジン

私たちのアイデンティティとは何かと掘り下げると、中島飛行機という前身の会社にたどりつきます。車以上に安全性が求められる飛行機。左右対称の水平対向エンジンなんか、まさに飛行機屋さんがつくったもの。直列エンジンをつくったほうが楽なのに、あえて困難なことに挑戦する。いい意味での技術的なプライドがあるという特徴もその一つでした。たとえば、当社は社内の安全基準が異様に厳しいのですが、そうした特徴も、自分たちでは気づいていなかったんです。なぜなら、あまりにもあたりまえだったから。飛行機だから、落ちてはいけない。厳しいのは当然なんです。でも、それが武器だよねと。アイデンティティだねと。そうした、スバルの特徴のなかで、お客様にとって大事な要素を、どんどん掘り下げていきました。そして、出てきたもの。それが「安心と愉しさ」という言葉でした。

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