EyeSight

人類に安全技術が求められるようになったのは、いつからだろう。

クルマには、二面性があります。新興国の経済が発展する時、そこに必ずクルマがある。国が発展して、生活文化が向上する。人々が豊かになっていく。クルマは国や経済の発展の象徴の一つであり、クルマが私たち人類の歴史にもたらした恩恵はとても大きい。しかしながら、そのまぶしい発展の陰で、クルマによるネガティブな側面があることも忘れてはいけません。事故・安全の問題です。ここに世界の自動車メーカーに課せられた大きな使命があります。クルマによる恩恵を守っていくとともに、クルマが引き起こす問題から人の命を守る。人々の安全な生活を守る。人とクルマに関わる安全技術を追求していくこと。いま、時代はそうした段階に突入しています。当事者である私たちは、問題の大きさ、責任の大きさを日々噛みしめています。一人でも多くの命を救うために、開発の歩みをやめるわけにはいかない。私たちは、世界の安全技術の歴史に貢献していきます。

0.01%でもリスクを減らすことができれば、世界中のどれだけの命を救えるだろう。

人間は完璧ではありません。見落とす、忘れる、うっかりする。ミスをする生き物です。だから日々、様々なことに注意をする。前の車にぶつからないように車間距離をとる。通行者を確認する。横を走る自転車に注意する。安全運転とは、ほんの些細な行動・確認の連続で成り立っています。その現実を知ると、安全技術の進歩におおざっぱな解決法なんかないということに気づきます。小さなミス・小さな不注意をなくしていくという、積み上げ式の努力が必要なのだと。現在、日本において年間約4000人の方が交通事故で亡くなっています。世界で見ると年間130万人。そこには、気の遠くなりそうな数の事故のケースがあり、改善すべきテーマがあります。私たちは、その小さなリスクを徹底的につぶしていくという地道な努力を重ねています。やればやるほど、終わりのない深く難しいテーマであるという現実を思い知らされます。それでも、挑みます。交通事故のリスクを0.01%減少させるだけで、世界中でどれだけの命を救うことができるだろうか。交通事故に巻き込まれやすい子どもやお年寄りを守ることは、少子化・高齢化社会が進む日本をはじめとする先進国では責任ある使命なのではないか。自動車の普及がこれからはじまる新興国においては、未来の事故を防ぐことにつながるのではないか。私たちは、自らに課された社会的使命を想像しては、今日も背筋を伸ばしています。

ぶつからない車という不可能に挑む。1989年から温めつづけた世界初。

短所と長所はコインの裏表。人間のヒューマンエラーを知ることは、人間の認識技術の素晴らしさを知ることでもありました。人間の不注意をサポートすることと、人間の高い認識技術を吸収すること。だから、EyeSightの目であるステレオカメラは、人と同じように2つの目があります。左右2つのカメラで立体的に環境を把握。クルマだけでなく歩行者や自転車なども識別し、対象との距離や形状、移動速度を正確に認識することができるのです。ステレオカメラのみで、全車速追従クルーズコントロール機能や歩行者、自転車をも対象としたプリクラッシュセイフティ機能を実現したシステムは、世界初の快挙。そんなEyeSightの代表的な機能を紹介します。

EyeSightは、(人と違って)よそ見したり、眠くなったりしない。

ついうっかりの急接近や、見落としで、あわや衝突!という万一のとき、自動でブレーキをかけてくれます。

EyeSightは、(人と違って)渋滞でイライラしない。

高速道路や自動車専用道路で、0km/h~100km/hの広い車速域で先行車に追従走行します。渋滞時でも追従し、先行車が停止するとブレーキ制御で減速、停止、停止状態を保持します。

EyeSightは、(人と違って)長距離運転で疲れない。

高速道路や自動車専用道路での走行時、ステレオカメラで走行車線両側の区画線を認識してステアリング操作のアシストを行います。車線中央維持や車線逸脱抑制がロングドライブでのドライバーの負担を大幅に軽減します。

EyeSightは、(人と違って)ギアやペダルを踏み間違えない。

前方の壁や生け垣などの障害物が検知され、誤発進したとシステムが判断した場合、警報音と警告表示で注意を喚起。同時にエンジン出力を抑え、発進をゆるやかにします。ver.3では従来の「発進」に加え、「後進」への対応も実現。

EyeSightは、(人と違って)注意散漫にならない。

EyeSightは車両のふらつきや車線からの逸脱を検知するとそれをドライバーに知らせて回避操作を促します。また、信号待ちで先行車が発進しても、自車が発進しない場合も先行車の発進をお知らせします。

EyeSight開発秘話PDF

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